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スーパーマリオ/魔界帝国の女神の盆栽のレビュー・感想・評価

2.9
もはや悪夢


 日本が誇る『スーパーマリオブラザーズ』の初実写化作品。言わずもがなの超"迷"作。「これはマリオじゃない。これはマリオじゃない」このような感情になったのは"あの"『GODZILLA』以来です。
 ですが最初からマリオ映画だと思わずに観ると案外楽しめたりするんです。90年代のエンタメ映画の要素を凝縮したベスト盤。一概に「駄作」と断言するのはよろしくない。

 「これは駄作じゃないから良いレビューをしよう」少しでも褒める箇所を見つけようと頑張って鑑賞しましたが、ごめん、褒める箇所はないよね。クッパは人間(名優デニス・ホッパー)だし、クリボー(グンバー)は気持ち悪いし、ヨッシーはただの恐竜だし(ちょっと可愛い)、ストーリーはB級だし。ですが、それらが安堵感をもたらせてくれる。なぜなら、何も考えずに観ることを「する」のではなく、「させてくる」のだから。気遣いができる映画です。

 映画界でも実写の黒歴史に認定されがちですが、本作の設定や展開を一部一部引用しているのが傑作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』!!任天堂の黒歴史を任天堂自ら救うことに成功。本作に光が差し込まれた瞬間です。これでみんな幸せだね(?)

2024.3.20 初鑑賞
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