盆栽さんの映画レビュー・感想・評価

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LIFE!(2013年製作の映画)

4.4

見て、聞いて、感じる。それが人生!


 ベン・スティラー主演の「人生」についての物語。生から死までの一生を描くわけではなく、長き人生の中でのほんの1ページをどう色濃いものに仕上げられるかというもの。
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オラフの生まれた日(2020年製作の映画)

3.7

ソーセージ鼻のオラフも悪くない

 
 オラフの過去が明らかになる『アナ雪』短編。1作目でエルサによって作られたオラフが、その後どう過ごしていたのか。アナと出会うまでを描く8分。天然キャラが濃すぎるオ
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絞殺魔(1968年製作の映画)

4.1

闇が闇に隠れる


 実際に起こったボストン絞殺魔事件を基に映画化した作品で、ドキュメンタリー風の手法を使い、事件の捜査過程や容疑者とされた人物の心理状態を細かく描写。画面を分割させて複数の場面を同時
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ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)

3.9

力と責任の真の意味


 ジム・キャリーがスティーヴ・カレルを操るシーンがずっと忘れられなくて、何の映画なのか探っていたら遂に発見。何してもツイてない男が全知全能の神の力を直接与えられたことで、やりた
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.1

絶えることのない生と愛


 ジム・ジャームッシュ監督が「ヴァンパイア」をテーマに描いた異質な人間(ヴァンパイア)ドラマ。ヴァンパイア映画だからといって、決してファンタジーにはならないのがジム・ジャー
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戦火のかなた(1946年製作の映画)

3.8

戦争の中の人間性


 ロベルト・ロッセリーニ監督による「戦争三部作」の2作目。第二次世界大戦末期から終戦直後のイタリアを舞台に、6つの異なるエピソードを通じて戦争の現実と人々の悲哀を鮮明に描いた一作
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バック・イン・アクション(2025年製作の映画)

3.6

おかえり、キャメロン・ディアス


 デヴィッド・リンチの訃報に驚きを隠せませんが、今日(1/17)は10年ぶりに映画界へカムバックしたキャメロン・ディアスと、ジェイミー・フォックスのW主演作の配信開
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.5

新旧が交わる瞬間


 映画館で『ガンダム』シリーズを鑑賞するのはこれが初めて。決して知識量が豊富なわけではありませんが、初代『機動戦士ガンダム』を観たことがある自分にとってはストレスなく観れたのは確
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チェンジリング(1979年製作の映画)

3.9

広すぎる家には必ず何かいる


 クリント・イーストウッド監督作品ではない方の『チェンジリング』。ジャンプスケア、流血シーンを一切扱わずに恐怖を与えてくる正統派ホラー映画。トラウマになるほど怖い映画で
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ウエストワールド(1973年製作の映画)

3.7

創造物の反乱


 『ジュラシック・パーク』の原作者マイケル・クライトンが生み出した、SFと西部劇の融合が巧みに成された先駆的な作品。物語の舞台は、デロス社が運営する最新鋭のテーマパーク「ウエストワー
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アドヴィタム(2025年製作の映画)

3.5

過去よりも今を!


 フランス発の巻き込まれ型サスペンス・アクション。身籠った妻が誘拐され、彼女を救うべく主人公が奮闘する物語。シンプルかつ、ハードルも高くない内容で観やすさは保証されている本作。
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SEXテープ(2014年製作の映画)

3.3

"クラウド"は手強い


 セックスレスの夫婦が自分たちでポルノ動画を撮ろうと提案。無事に撮り終えたけど、不本意にもその動画が流出しちゃった!?というタイトル通りのおバカコメディ。キャメロン・ディアス
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ダメ男に復讐する方法(2014年製作の映画)

3.8

私たちを見くびるなよ?


 三股男に復讐しようとする女性3人組の活躍と友情をメインとしたコメディ映画。浮気されたことに対する辛さよりも、それを乗り越えようとする前向きな行動に感心。普通は考えられない
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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.6

やるからには全力で


 『泥棒貴族』(1966)のリメイク版で、脚本はコーエン兄弟。ザ・ブリティッシュなコリン・ファースと、ザ・アメリカンなキャメロン・ディアスが共演し、アラン・リックマンまでも登場
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恋愛だけじゃダメかしら?(2012年製作の映画)

3.0

ワンランク上の愛の形


 様々なカップルが親になることへの責任感と重要性について追求するドラマチックなコメディ。妊娠の過酷さと大切さを男女問わず学ぶことができる有意義な一作。本作はちょっと歪な教育映
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バッド・ティーチャー(2011年製作の映画)

3.4

完璧な教師なんかいない


 キャメロン・ディアスがクズすぎるけど、どこか憎めない教師を演じるおバカコメディ。全体的にくだらない笑いと、教師の立場では到底考えられない言動を繰り返す作風ですが、何も考え
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グリーン・ホーネット(2010年製作の映画)

2.9

決め台詞はダサくてカッコいい


 セス・ローゲンをはじめとする、名高い俳優陣が出演するアクション映画。ヒーロー映画にも該当すると思いますが、単純なアクション映画として観た方が良い本作。面白くなるはず
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ベガスの恋に勝つルール(2008年製作の映画)

3.3

ちょっとの付き合いと本気の愛


 少々ふざけ度が強すぎるけど、ザ・王道なラブコメ。常識的な『ハングオーバー』だと思えばきっと楽しめるはず。まだまだラブコメ映画の主演として活躍するキャメロン・ディアス
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イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.2

姉妹の強さ


 キャメロン・ディアスとトニ・コレットが姉妹役を演じ、その通り「姉妹」にフォーカスを当てた人間ドラマ。映画的な面白さはひとまず置いておき、一定以上の家族愛に感動させられた一作。

 喧
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クリスティーナの好きなコト(2002年製作の映画)

3.1

ラブコメに下ネタは禁物?


 キャメロン・ディアス主演のお下品ギャグ炸裂ラブコメ。内容は薄くて下らないけど、キャメロンの笑顔に癒される。気楽に、何も考えずに観れたのでその面では楽しめました。

 コ
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.3

君の本当の幸せは?


 スペイン映画『オープン・ユア・アイズ』をリメイクした作品で、主演はトム・クルーズ。オリジナル版に出演していたペネロペ・クルズは本作でも同役を演じています。

 現実と幻想の境
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ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

2.4

嫉妬の最大レベル


 ここまでガチで親友の結婚を阻止しようとするラブコメ映画があっただろうか。基本的にラブコメ映画はよっぽどのことがない限り低評価にはしませんが、本作はそれに該当してしまったかも。キ
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メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

3.7

美女はつらいよ


 キャメロン・ディアスの代表作。下品で不謹慎なジョークはありつつも、王道ラブコメ展開でついつい笑ってしまう。この時代だからこそ作れたら力作だと思います。

 基本的にはメリーに首っ
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チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年製作の映画)

3.4

次なるキュートへ


 かつてのエンジェルが敵として登場するシリーズ2作目。前作よりも迫力は上がったものの、全体的なインパクトは少し劣っている感。それほど1が面白かったんだなぁ。それでもエンジェルの3
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チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

3.9

パワフル&キュート


 近々キャメロン・ディアスの復帰作がNetflixで配信されるので、このタイミングで彼女の出演作品を観ていこうの回!

 まず最初は人気ヒット作。ディアスだけじゃなく、ドリュー
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氷の微笑(1992年製作の映画)

3.5

目に見える"欲"と、見えない"死"


 シャロン・ストーンを更なる地位へ登り詰めさせた、マイケル・ダグラス主演のサスペンス。言わずもがな彼女の演技は凄いを超え、恐ろしいの一言。ミステリアスで先の読め
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危険な情事(1987年製作の映画)

3.3

浮気しなければよかっただけなのに


 マイケル・ダグラス主演のストーカー型サスペンス。浮気しちゃった相手の裏の顔が実はヤバかった系のストーリーで、どう考えても自業自得。「頑張って自力で解決してくださ
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.4

医療ポッドが便利すぎ!!


 『第9地区』のニール・ブロンカンプ監督によるSFアクション。超富裕層は地球外にあるスペースコロニー「エリジウム」に住み、それ以外の者は荒れ果てた地球で暮らす未来が舞台。
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ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!(2024年製作の映画)

3.8

機械に出来ないことだって山ほどある


 アードマン・アニメーションズを象徴する『ウォレスとグルミット』の19年ぶりとなる長編作品。スピンオフの『ひつじのショーン』は何度も繰り返し観て育ちましたが、本
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.4

『ターミネーター』の運命やいかに!?


 ジェームズ・キャメロンが製作総指揮としてシリーズ復帰し、あの伝説的な『T2』の正統続編として再起動。『新起動/ジェニシス』で失った信頼を取り戻すことはできた
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.7

人間に地球は支配できない


 ジョン・カーペンター監督による社会風刺満載のSFサスペンス。謎のサングラスをかけることによって見えることができる地球の真の支配者。そこで明らかになる貧困層と富裕層の格差
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ドクター・ドリトル(1998年製作の映画)

3.7

前向きに生きる


 エディ・マーフィを代表するシリーズのひとつ。なぜか動物と話せるようになってしまった医者が大変な目に遭うコメディ。噂通りの面白さであり、久しぶりのエディ・マーフィは痺れる。コメディ
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デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

3.3

美で悪を制す


 正義感は強いけど冴えないFBI捜査官が、ひょんなことからミスコンに潜入捜査する本作。主人公があまり美人ではないという設定ですが、演じるのがサンドラ・ブラックなのでどこから見ても美人
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Death Note/デスノート(2017年製作の映画)

1.8

名作を駄作にした成功例


 『デスノート』といえば日本人なら誰もが知る名作漫画。そんな大作をハリウッドが映画化に挑戦。そして結果は見事に惨敗。原作のストーリーをそのまんま映像化すれば良いだけなのにす
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

4.0

"家族"と過ごすクリスマス


 クリスマスが舞台の『アナ雪』ショートフィルム。オラフがアナとエルサ家のクリスマス伝統を見つけようと奮闘する物語で、短いのに予想外の感動を得られた一作。

 オラフが鈍
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ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.6

愛が全ての動機になる


 フィルム・ノワール作品であり、ミステリー、ロマンス、心理ドラマが巧みに交錯する本作。ビジュアルと感情のバランスが見事な連携を取れた一作で、フィルム・ノワールとしての完成度も
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