盆栽さんの映画レビュー・感想・評価

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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

3.6

この空気感こそJホラー


 短編に引き続き、長編も鑑賞。ストーリーの主軸に変更は無いものの、かなり細部にまでこだわりが注ぎ込まれている。違う展開もそこそこあるので、もはや別作品として観るのも一つの手
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スプライス(2008年製作の映画)

2.9

人類は過ちを繰り返す


 エイドリアン・ブロディ主演のSFサスペンス。2人の科学者が、人間と動物のDNAを融合して新しい生命体を誕生させたことで巻き起こる騒動劇。「こんな事になるとは…」と毎度お馴染
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アーロと少年(2015年製作の映画)

3.6

過去と今の向き合い方


 ピクサー初の恐竜主人公作品で、ディズニーだと『ダイナソー』以来。ただの恐竜映画では留まらせないのがディズニーでありピクサー。やはり今回も「家族愛」「友情」が全編に詰まった優
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ピザボーイ 史上最凶のご注文(2011年製作の映画)

2.7

最悪の巻き込まれ型


 ジェシー・アイゼンバーグ主演のおバカコメディ。ピザ配達人として働くニックが、ひょんなことから全身に爆弾を取り付けられ(?)強盗を強いられる物語。内容からして謎が深まりますが、
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キャンディマン(1992年製作の映画)

3.6

社会に蔓延る恐怖


 「5回その名を唱えると死ぬ」謎めいた都市伝説をテーマに、襲いかかるキャンディマンとそれに対抗する主人公を描いたホラー。怖さよりも蜂の異常な数に怖気付いてしまう本作。虫が苦手な方
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.8

カメラは嘘をつかない


 まるで実際の出来事かのような演出を展開するファウンド・フッテージ型ホラー。視聴率低迷から脱却したい元人気司会者ジャック・デルロイは、ハロウィーンの夜に超常現象をテーマに高視
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意志の勝利(1935年製作の映画)

3.0

これが本気のプロパガンダ


 ナチスの指導者アドルフ・ヒトラー本人から直接依頼されたことで制作されたドキュメンタリー映画。第6回全国党大会の様子を記録した内容で、異常なまでにナチスの存在意義を示し出
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ディープ・インパクト(1998年製作の映画)

3.5

英雄の存在は忘れない


 偶然にも『アルマゲドン』と同年公開となったディザスタームービー。圧倒的な迫力とエンタメ度MAXだった『アルマゲドン』に対して本作は、外側よりも内側を綿密に、そして奥深さを強
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

カッケェ…


 クリス・ヘムズワースとNetflixのタッグ作。製作にルッソ兄弟が携わり、王道の骨太アクションを堪能することができました。シンプルだけど、頼れる&怒れる男を演じたクリス・ヘムズワース
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.6

天才たけしと、おバカたけし


 北野武監督最新作。構成と本編の短さからしてかなり実験的な内容に。バイオレンスとコメディ、対照的な2つのジャンルを同時にやってのけた本作。かなり変な映画だったので困惑し
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.7

ハリソン、怒る


 新キャプテン・アメリカの一作目。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で華麗にキャップデビューしたサムがようやくスクリーンに登場。そして2022年に亡くなったウィリアム・ハートを
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.5

日本にも悪運を持つ男がいる


 同名の韓国映画を日本でリメイク。それなりの改変はありながらも、大軸となる追われる者と追う者のスリリングな展開は見もの。先の読めない緊張感はオリジナル版にあり、その緊張
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.4

ほんわか日常、再び


 ドラマ版でのノリをそのままに映画化。映画版になったから多少なりに主軸となるストーリーが追加されるのかな?と思っていましたが全然そんなことなかった。ただひたすらOLの日常を見る
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.3

手と頭脳が通じ合える社会を築こう


 レビュー2200本目に選んだのは、SF映画の金字塔であり頂点。壮大な未来都市を舞台に、階級格差と機械文明への警鐘をテーマに、ドイツが生み出した脅威の映像体験。全
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モンスターズ・パーティ(2014年製作の映画)

3.6

さすがに人間に同情してしまう…笑

シェリーみたいなお母さんは学生ウケ半端ない。

2025.2.8 初鑑賞

ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

3.8

忘れろ、エディ。これがトゥーンタウンだ。


 究極の実写とアニメーションの融合映画。1940年代にディズニーも得意としたこの分野を正統な長編映画として完成させる。もはや狂気に近い映像体験です。

 
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

3.9

"怖い"だけが怖がらせ屋じゃない


 マイクとサリーの出会いを描く『モンスターズ・インク』前日譚。怖がらせ屋を目指す者が通うモンスターズ・ユニバーシティを舞台に、若かりしマイクとサリーが同じ大学の仲
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.5

良い事ばかりが人生ではない


 アルゼンチン発のブラックな笑いが絶えないオムニバス作品。起こりうる可能性がゼロではない出来事から、絶対に経験したくない出来事へと変貌を遂げる圧巻さ。第三者視点で観るか
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

4.4

まるで奇跡のようだ


 固定カメラのワンカットで、絵画のような世界へ連れて行ってくれるスタイルはいつまでも変わらないロイ・アンダーソン監督作品。彼の作品はまだ2作品(『散歩する惑星』『さよなら、人類
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さがす(2022年製作の映画)

3.7

一寸先は闇


 静かな狂気が暴走するヒューマンサスペンス。2017年に起きた「座間9人殺害事件」をモチーフにした作品で、介護問題などの日本における社会問題を上手く混ぜ合わせた良作。恐ろしい物語の中に
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メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.2

悩むということは若い証拠


 ピクサーがまさかのプリンセスを主人公に!?なぜディズニーではなくピクサーがこの路線で来たのかが気になるポイントですが、そんなこと後回しにしたくなるぐらいストーリーが単調
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

3.5

迫力は最強クラス


 さらにスケールアップしたシリーズ3作目。もはやVFXだけで映像美を語れる域に達しています。アクションシーンはシリーズの中でも最もキマる。自我を忘れて意識が飛びそうです。ストーリ
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ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

3.6

ロボットの存在意義


 リメイク版は鑑賞済みですが、オリジナル版は今回が初。映画としてのクオリティが高いリメイク版の原型ともなれば、さぞかし凄いものなのだろうと期待。そしてその通りの完成度。旧ドラえ
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13日の金曜日・完結編(1984年製作の映画)

2.5

遂に、奴が、倒れる!?


 シリーズ4作目にしてタイトルに『完結編』が付いてしまった。とは言っても、シリーズが継続されているのは承知の上なので、いつもの『13日の金曜日』だと思って鑑賞。ファイナルら
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キャスパー(1995年製作の映画)

4.2

ゴーストにも叶えたい"夢"ぐらいあるさ


 少女とゴーストの繋がりを描く超シンプルなファミリー映画ですが、涙が出そうになるほど心の底から感動してしまった本作。言ってしまえば展開等はベタで、かなり普通
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カーズ2(2011年製作の映画)

3.4

まさかの「巻き込まれ型サスペンス」!?


 マックィーンよりもメーターが主人公すぎるシリーズ2作目。前作同様のレース展開に加え、新たにスパイ要素まで取り入れてきた。メーターが陰謀に巻き込まれる様はコ
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

クー!シュールだよ。クー!


 ソ連が生み出したカルト級SFコメディ。アメリカに『2001年宇宙の旅』があるのなら、ソ連(ロシア)には『キン・ザ・ザ』がある。誇れるべき映画であることは間違いない。た
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.9

料理は最高のギフト


 1匹のネズミと1人の若い見習いシェフが共に奇妙な方法で料理を作り、夢を叶えようとする物語。とても綺麗で丁寧な作りなのにディズニーの楽しさも詰まっている。料理への愛が伝わってく
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13日の金曜日PART3(1982年製作の映画)

2.7

パターン化されてもつい観てしまう


 遂に来た!みんな大好きホッケーマスク姿のジェイソン。ようやくこの姿をお目にかかることができて大変光栄。これからはずっとこのジェイソンなので存分に楽しみながら観れ
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天国の日々(1978年製作の映画)

3.4

美と静の真骨頂


 テレンス・マリック監督作品。静かな映像と物語で織りなす美しさもあり、切なさもある一作。なんといっても素晴らしいのは、ネストール・アルメンドロスによる撮影。本編の多くがが「マジック
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真心を込めて招待します(2025年製作の映画)

3.3

真心なんて建前よ


 ウィル・フェレル主演最新作。結婚式場をダブル・ブッキングしてしまった者たちのドタバタコメディ。ウィル・フェレル側とリース・ウェザースプーン側のどちらにも難がある為、お互い混じり
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.2

観るお化け屋敷


 怖そうだな、という思いでずっと観れてなかった韓国産のホラー映画。心霊スポットが舞台で、POV型なら怖くなるのは必然。実際、脅かしてくる怖さに疲れが生じましたが、正直物足りなさが目
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デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー(2007年製作の映画)

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作り手の覚悟


 『ブレードランナー』のまさに"危険な日々"と隣り合わせの制作期間を記録したメイキング&インタビュー映像。このメイキングはFilmarksや他のページにも106分と書いてたので軽い気
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