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スーパーマリオ/魔界帝国の女神のscribblesのレビュー・感想・評価

3.8
20年くらい前に地元のレンタルビデオ屋で見つけてあのマリオがハリウッドで実写映画化されているのかと衝撃を受けた作品。それから20年の時を経てNetflixで発見してしまったのでついに視聴。

至る所で酷評を目にするが、蓋を開けてみれば期待が相当低かったためか案外楽しめる。正直登場人物の名前がマリオとかルイージとかクッパでなかったら誰もスーパーマリオの実写映画だとは気づかないレベルで原作から乖離している。ヨッシーがまさかのジュラシックパーク並みのリアルさで可愛げもないし、キノコもまさかの菌類そのままとして出しているし、敵が頭の小さな恐竜だしで、サイコ感のある作家性が結構ツボだった。

ある種の層ではカルト的人気が出そうな映画。なんだかんだ世界観や小道具にはこだわりが見られたので作家気質の強い監督なんだろう。監督2人の過去作にはマックスヘッドルーム事件の犯人が被り物に選んだことで有名なマックスヘッドルームがあるので、人の頭のどこかに強く印象づける奇怪さ・奇妙さが彼らの特徴なのかもしれない。
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