シネフィル母ちゃん

パリところどころのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

パリところどころ(1965年製作の映画)
4.3
パリの6つの街並みを舞台に、ゴダール監督やエリック・ロメール監督やヌーヴェルヴァーグを代表する監督達がそれぞれ思い思いにメガホンをとったオムニバス作品集。
私は「北駅」「モンパルナスとルヴァロワ」「ラ・ミュエット」の3作品がとても好きです。

低予算の都合で16ミリで撮影されたらしいのですが、逆にそれが素晴らしい映像を作り出してます。荒い映像が昔のパリの良さをすごく良く表している気がしました。
今でもこのDVDを観ると「パリに行きたい!エトワール広場に行きたい!」という衝動に駆られます。

中でもお気に入りの3作品の感想を簡潔に書きたいと思います。


「北駅」

初めて観た時は、最後が衝撃的すぎて「え゛ーーーっ!!!!!!」と叫んでしまいました。
衝撃的すぎて忘れられません。
すぐに巻き戻して再び鑑賞。
まさか…まさか…ぇぇえええ゛ーーー!!!!!って感じですよ本当に。。
ショッキングすぎる結末。
見終わった後は呆然としていた私です。
すごくインパクトがあって濃い出来事をサラッと描いちゃうところがたまらなく好き。
個人的に1番好きな作品でした。




「モンパルナスとルヴァロワ」

大好きなゴダール監督の作品!
主演の女の子がすごく可愛い。
そして、ラストは「よしっ!よしっ!」って悪い顔でガッツポーズをしていた私でした笑
こういう、してやったり系のお話はスッキリして好き。



「ラ・ミュエット」

これもラストが衝撃的すぎて心臓が止まりかけました
演技がリアルすぎて恐怖。
でも、こういうブラックな感じ、個人的に大好きです!
途中で無音になる演出も良かったなぁ。

この時代のフランス映画、やっぱり好きだなぁーー。
毒が散りばめられたオムニバス映画です。