野獣

キャバレーの野獣のネタバレレビュー・内容・結末

キャバレー(1972年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

全編画角が美しい
キャバレーの狂言回しの人外感とベルリンの日常がナチス政権に突入していく感じが恐ろしくマッチしていて見事

原作(さらばベルリン/1939 など)を書いたクリストファー・イーシャーウッド自身がゲイだった事もあって、同性愛やバイセクシャルの視点もあり(当時ドイツは175条で同性愛は罪だった。1994年まで)1972年の作品だけれど、今では(残念ながら)風化していない問題として観る事ができる。

ユダヤ人、クリスチャン、ナチス、同性愛
梅毒、堕胎、毒親、諸々‥
しっかりエンタメなのに上記の社会派な面がしっかり描かれているの、凄すぎる。

田舎町で少年が歌い出してからの展開は日常が狂気となっていく当時を見事に演出しているなと感嘆

街中で死体の横を通るときも、演劇的手法で演出していて独特の不穏さが描かれていた

ライザ・ミネリ 凄かった
マイケル・ヨーク 演じたブライアンのイイ男描写が素敵過ぎ!
ジョエル・グレイ 怪演
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