PERSPECTIVE

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道のPERSPECTIVEのレビュー・感想・評価

4.2
ジェームズ・マンゴールドという人は「役者の顔の撮影と音楽にだけ凝って、全体のつながりに関しては知らん顔」という致命的な悪癖をもつ本当にどうしようもない監督なのだが、今作は音楽を題材にしているだけあって凝った音楽は存分に響き、矢継ぎ早で支離滅裂な展開にも60年代ロックの創成期というサイケな舞台とホアキン・フェニックスがもつ恐ろしいほどの勢いで強引ではあるが説得力を持たせるなど、結果としてその悪癖が奇跡的にいい方向に生かされていた。
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