アンドウ

蟹工船のアンドウのネタバレレビュー・内容・結末

蟹工船(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

社会的なものをとても感じた。
支配の構造がよく表現されていた。
過酷な労働作業の現場の会話が印象的で、上野英信氏の著書「地の底の笑い話」を連想させられた。
といっても話の内容は違う、けれど大海原の上の一種地の底である蟹工船という労働現場では、このように現実を受け止めながら生きていくのだなと思わされた。
何より、来世への期待と今の人生での苦しみとは紙一重である、そして現状を変えるにはただならぬ強敵と対峙することになる、と嫌というほどに叩き付けてくる作品であった。

原作、そして山村聡監督の方も是非観てみたくなった。