蟹工船の作品情報・感想・評価・動画配信

「蟹工船」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

金持ちに搾取される、過酷な環境に置かれた労働者の話。
自分は元になった作品は観ておらず、今作で蟹工船を知った。

産まれた環境に恵まれなかったが、その環境のまま地獄として生きていくか、行動を起こして天国に変えるかというのが主なテーマ。

自分の今したい事に正直になり行動を起こせば人生を変えていける!という説得は個人的に好きなのだけれど、全体的なストーリーが暗い割にコミカルなシーンが所々に挟まりどうしても言葉が薄っぺらく感じた。
出演している役者さん達が豪華なのだけれど、上記の欠点のせいでそれに頼ってしまっているようにも見えてしまった。

また、盛り上がる場面でスローになる演出が多様されていて間延びして少し退屈にも思えた。
しかし話自体は『腐っていた労働者達が団結して上司らに反旗を翻す』といった王道物で全く楽しめない訳ではなく、スカッと楽しんで観ることもできた。

伝えたいであろうメッセージとやりたいことはなんとなく分かるのだけれど、本来の蟹工船よりはライトな出来上がりなのだろうな…と想像してしまう作品だった
何か思ってるのと違った。
んがテーマにしている、今の若者とかにも
通じるものは響く人には響く気がします。
もっと過酷な労働環境で地獄絵図なのを
予想してましたがあまり伝わってこなったです。
カイジとかのよっぽどそこらへんの描写よくて感情移入してましたな。
俳優陣の演技はみんな良かったんですけど
ここいるか?みたいなシークエンスも結構あって。
中だるみ感がありましたね。
原作はいいらしいです。
リメイク元の映画はどんなんですかね。
結構大体な改変あるみたいですけど、、
そんな映画。
Yucky1018

Yucky1018の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2016年以来二度目の鑑賞。

蟹工船で働く側と馬車馬のように働かせる側の男達の話。
貧乏でいる事や諦める事が当たり前になっている負け犬人生から、"自分達の未来は自分達で作るんだ"という意志を持って立ち上がる姿に勇気をもらった。
他の皆とは違い実はそこそこ裕福な家に生まれながらも蟹工船でリーダーとなり周りを引っ張った松田龍平カッコ良すぎる。。。
NICO Touches the WallsのED曲も良き。
どうでもいいけど最近テレビや映画で観なくなった人が2人くらいいた。笑
ノリオ

ノリオの感想・評価

2.6
斬新な解釈で生まれ変わった新・蟹工船。
衣装や美術、キャスティング、そして監督の人選からも製作陣の意欲が伝わってくる。

蟹工船の中での退屈で過酷な反復作業。
終始映画の中でこの作業が描かれている。

ただ不当に搾取されていること、労働条件が厳しいこと、この二つが若干伝わり辛い。
もちろん、これでもかというほど作業は描かれているし、重労働なのだということもわかる。ただ、それが見る者に実感として伝わり辛い。
それ故に美術も衣装も妙に空々しく、労働者の痛みが伝わってこないのだ。

この“痛み”の部分がきちんと伝わらないと、労働者の権利を主張するというところにどうやっても繋がらない。


斬新な解釈で描こうとする気概は十分に伝わるが、大事な本質の部分が少し伝わり辛かったのは少し残念である。
y

yの感想・評価

3.1
重そうだな〜、本読んだことないしとりあえず教養として見るか、と覚悟して見たら意外とライトで、台詞回しや平面感が舞台みたいですごく見やすかった。
白だった旗が赤に変わるのが、渋い。
演劇っぽいって感じてたら他の方も演劇っぽいって書いてていてでしょ??と思いました。なんでだろう。船の中が不思議で好き
俳優人がシュッとしてるからか、蟹工船の塩辛い雰囲気がかなりマイルドになっていた
山本

山本の感想・評価

2.5
現代風にカッコ良くしようとしてるのはわかる
だが、そのせいで原作の良い所が見えてこない
menoki

menokiの感想・評価

2.0
究極のプロレタリア文学のエッセンスを、金儲けの為に利用しただけの駄作。


あらすじ

『北海道の先、カムチャッカ沖でカニを捕り、船上で加工缶詰を作る蟹工船の博光丸。
そこで働く労働者は、監督・浅川(西島秀俊)の暴力と酷使に耐えながら、低賃金で重労働についていていた。
そんなある日、労働者たちは一斉蜂起するが、力及ばなかった。
しかし、労働者たちの心に火がつき、再び支配する者に立ち向かおうとする。』


原作の命を懸けた底力の凄味を表現した究極のプロレタリア文学のエッセンスを、現代の映像技術でどのように表現するのかと期待に胸をふくらませ鑑賞したが、当時流行った「蟹工船」という題材で、そこそこ儲けようとしている魂胆しか見えない駄作であった。


「蟹工船」を映像化するのなら徹底的に醜いものを表現することが必須であり、それが出来なかったら製作する意味はないのだが、何を勘違いしたのか本作ではカッコよく表現しようとしている。


まず、監獄部屋制度の奴隷労働が強制されるといった超劣悪な労働環境なはずなのに、労働者が全然疲労しているようには見えない。
一応は労働者の顔や服に炭を塗っているが、汗臭い感じが全くなく表情や仕草が全く死んでおらず、如何にも疲れたような演技をしているように見える。


また、全然髪を洗っていないはずなのに、髪が綺麗であり髪型もしっかりセットされており、髭も綺麗に剃っており、時代が大正末期なはずなのに、何故か現代っぽい髪型をしている。
服装に関しても全く大正末期らしさがなく、どう見ても現代の服装である。
まるで、現代人が大正末期にタイムスリップしたかのようだ・・・。
とても「鬼滅の刃」に近い時代とは思えない・・・。



作業場の描き方もかなり酷く、赤い照明で誤魔化してるが鉄に錆が全くなく新品のようにしか見えない。
あと、船内という作業環境から、普通は錆び防止の為に歯車など機械にオイルを塗りまくるのだが、歯車や機械に全くオイルが塗られていないので、全くリアリティーがない。
先程、労働者の顔や服に炭を塗っていると書いたが、リアリティーを求めるなら労働者の顔に塗るのは炭ではなくオイルである。


とにかく製作陣は本作を汚い部分を隠し、出来る限りカッコよく表現しようとしているのだが、絶望的にセンスなく考え方が致命的にダサい。
タイトルに「蟹工船」が付くからといって、蟹から入るOPからして安直でダサいし、船内にあるでかい歯車で「モダン・タイムズ」してたりと、観ているこっちが恥ずかしくなってくる。
本来汚いはずの休憩場も、何を勘違いしたのか核戦争後の荒廃した未来のようにしか見えないし、労働者の作業着も近未来で悪と戦うレジスタンスのようにしか見えない。
え、なに??
あんたらスカイネットとでも戦うんですか??



他にも労働者たちが一斉蜂起する際に、「友情の誓い」のような糞ダサい旗を作ったりと、とことんセンスがない・・・。
そもそも、「蟹工船」で旗を掲げるのなら、どう考えても赤旗だろうが!!
何で赤旗にしない??
もしかして、製作陣が赤旗はマズイとでも思ったのか??
そんなチンケな覚悟で製作すんじゃねーよ( ゚Д゚)ヴォケ!!


あと「蟹工船」って、最初の内は自分の事ばかり考えてるクソ底辺で自己中な連中が、劣悪な労働環境により一つになるってのが醍醐味なのに、なんで最初から徒党組んでんだよ!!
なんで徒党を組む過程を描かないんだよ!!
「蟹工船」を映像化するなら必須事項だろうが!!
そこ描かないと、キャラクターがどんなに心振るわせる行動をしても、どんなに熱いセリフを吐いても微塵も説得力が生まれないんだよ!!


キャラクターに関しても酷く、誰一人魅力的なキャラクターがいない所か、視聴者を不快にさせるようなキャラクターしかいない・・・。
特に主人公の松田龍平が最も酷く、微塵も共感する事ができない。
最初に労働者たちがこぞって貧乏自慢しているシーンがあるのだが、松田龍平がみんなに、


松田龍平「暗い事言ってんじゃねーよ!もっとポジティブに生きなきゃだめだろ!!」


と、労働者たちに気合いを入れる。
余計なお世話だとも思うが、まあこの部分はいい。
問題は次のセリフだ。


松田龍平「みんな前向きに自殺しようぜ ( ̄ー+ ̄)キラリ」


おまえは何を言っているんだ??
わけがわからないよ。


えっと・・・、本作が製作された経緯って、ネット難民って言葉が流行ったから金儲けの為に「蟹工船」を再度映像化したと思うんだけど、「蟹工船の労働者=ネット難民」って意味だよね??
もしかして、製作陣は「ネット難民は前向きに自殺しろ!!」って言いたいの??


バカなの?
アホなの??
クズなの??
死ぬの??


こんな松田龍平の霊媒商法以上に胡散臭い説得に応じ、労働者がみんな集団自殺をするのだが、吉本新喜劇を悪趣味にしたみたいでかなり酷い・・・。
自殺を幼稚なギャグにするって、コメディー映画ならギリギリありなのかもしれないが、「蟹工船」でやるってどういう神経してんだ??


みんなに集団自殺を強要させるサイコパスだが、一応は労働者たちを引っ張っていくリーダーとなっている。
そして、労働者たちにストライキをしようと演説するのだが、全くと言っていいほど説得力がない。
というのも、松田龍平が働いている姿や辛そうな場面が全然なく、労働もせずにグチグチ文句だけを言っているカスにしか見えないからだ。
それだけならまだしも、こいつは船にいるのが嫌でロシアの船に逃げ込んだチキン野郎であり、挙句の果てに労働者たちが働いている中、ロシアの船で豪遊していたクズ野郎である。
もうね・・・こいつがストライキする理由が、ロシアの船に逃げ込んだ罪でボコられるのが嫌だからといった自己中なものにしか思えないんだよね・・・。
まあ、


松田龍平「行動しないと何も変わらない!!」


という言葉だけは正しいと思うけど・・・。


キャスティングに関してもキャストと役柄と全然合っておらず、ただ事務所が売り出している旬な役者もしくは芸人を使っただけである。
西島秀俊が現場監督って時点でありえないのだが、何よりもありえないのがTKOの木下である。
本作で登場する労働者は皆が皆、クソ底辺でド貧乏なのだが、中でもTKOの木下が最も極貧生活をしている役を演じている。
貧乏自慢の際に、家に屋根がなく、食糧も全然に食べてないと言っていたが、労働者の中で一番高身長でデブである。
現代ならいざ知らず、お前のようなデブでガタイのいい奴がド貧乏な訳ないだろが( ゚Д゚)ヴォケ!!


くそセンスのない歯車やセット、旬な役者に資金をつぎ込むのではなく、脚本にお金を使うべきではないのだろうか・・・。
とりあえず、現場監督が労働者を搾取して終わりではダメだろ!!
現場監督だって歯車の一部に過ぎないのだから、船内だけの話だけでなく、もっと組織の全体像を描かくべきじゃないのか!!


あと、やたらと蟹を美味そうに見せているが「蟹工船」ってそういう作品じゃないだろ!!
一体、何を勘違いしてるんだ!!
もしかして、製作陣は「蟹工船」を蟹缶を美味そうに作る工程を描いた作品と勘違いしてるんじゃないのか??
原作は教科書に載るほどのものなので、中身のメッセージの大枠はほとんどの人が知っているわけです。

じゃあそれを映画としてやる意味はそのメッセージの伝え方を変えるとか、いい意味での誤読の結果を伝えるとかではないのでしょうか。
ごめんなさい、想像を超えるような、ずらしのあるメッセージが受け取れませんでした。

映画ではなく舞台のような、デフォルメされたリアリティのない映像でしたね。チープな感じを出したかったのかもしれませんが効果的じゃない気がしました。

セリフ回しが現代的でデフォルメされているし、訳者はテレビでも露出の多い人たちで、現代風に寄っているのですが、あくまでも設定は過去の設定。チグハグ。

なんなら設定を現代に変えてしまったほうがいい映画になった気がします。
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