外面

蟹工船の外面のネタバレレビュー・内容・結末

蟹工船(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

アマプラの見放題終了しそうだったので。流し見で期待せず見たけどどんどん良くて心持ってかれた…良かったです。
蟹工船って日本史の、勉強のイメージが強かったし昔の名作の文体が苦手でずっとどういう話か分からないまま放置してきた人生でした。原作好きな人からしたらちょっとポップめな描き方されているし現代好みのアレンジされてそうだからこの評価なのかなと思うけど、原作読めなかった私みたいな人にはめちゃくちゃ刺さる作品だった。ちゃんと難しい内容で昔の環境で共感しづらい話を現代に通じる部分で味付けされていて面白かった。内容もわかるし刺さった(語彙なさすぎるな)。内容とだけどやっぱり言葉の強さが良くて、言葉の宝箱として大切にしていきたい作品になった。就活諦めかけてる人間なので困難に立ち向かって成し遂げようとする姿とか途中の言葉に死ぬほど胸が熱くなりました。1回目のストライキの時の台詞良すぎて刺さりすぎて全部メモした。頑張りたいけど力足りない時に毎日見返したい。
あと西島秀俊の爆イケお兄さん感に完全に惚れた。悪そうな男に惹かれる人間の気持ちが完全にわかってしまった。初めてです。西島秀俊だけじゃなくて、知らない作品だったのにメンツが有名どころ挙げて全員採用したみたいな豪華すぎるほど豪華でした。安定して見れたな。言葉の強さを感じれたのも安定した演技力と情熱の上に成り立っていた。全てに感謝……
あと主題歌神。この世界じゃ君がセンター??好きだ!!もうこの歌が主題歌になった時点で神作が決定していたまである。


始まりおもろ
西島秀俊優しい役ばっかりだから男らしい男やるのちょっと愛してる、好きだ。ギャップ萌えで私が死ぬ。
貧乏自慢のあの箱の中でそれぞれの回想があるのが面白い、いい構図だな……
首吊りの場面、結構ポップめに描かれてたけどそれぞれの気持ちとか人生とか考えてめちゃくちゃ気持ち悪くなった死ぬ吐きそう
そしてその後に出てくる西島秀俊が顔神すぎて落ち着くまでワンセット
ロシア船のお兄さん大好きだ。大丈夫、大丈夫、とか、見える、見えるよ、とか出来る、出来るという柔らかな重ね表現、穏やかになる。大好き。
いやー素晴らしい…立ち上がってもう一度だと言って主題歌かかってエンドロール?神すぎでは?これは今見るべき映画だったな心から。こういう出会いが私を助け続けてくれてるんだよ………!!!

「心の持ちようで極楽に生きるか地獄に生きるか変わる。心をどこに置くかで見える世界が全く違って見える」
「文句ばっかり言って何も変わらない人、ダメね。あなたなら出来る、問題ないね、大きい小さい関係ないね、イメージ、考えること、自分どうなりたいかイメージする、投げちゃダメ、人のせいだめ、いっぱい考える、考えることやめたら終わり、何するか見えるよ、今すること見える、自分の気持ち」
「俺たちの最大の弱点は慣れだ」
「諸君、諦めるにはまだ早すぎる、絶望の向こうに成功が待っているんだ。望むから実現するんだ。そのためには一人一人が自分の意志で立ち上がらなければならない。夢を持つだけでは駄目だ、燃え上がる願望を持つことだ。強烈な願望は必ず実現する。分からないことなんて何もない。自分達がどうしたいか、どうなりたいかなんだ。俺たちには輝ける未来が待っている。俺たち次第で未来が変わるんだ。諸君、人生を安売りするものに人生はそれ以上の支払いはしない。大切なのは考え方だ。弱気なんて捨てろ。固定観念をぶち破るんだ。本当にこれで良いのか?劣等感を捨てろ!俺たちは前進するんだ。答えは必ず俺達の心の中にあるんだ。我々は挑戦する。何度でも何度でも挑戦するんだ。俺たちは生きてるんだ。俺たちの未来は俺たちの手で勝ち取る。」
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