Netflixにて。
俺たちプロレタリアートの必修教科書と言えば、シモーヌ・ヴェイユ「工場日記」、ポール・ウィリス「ハマータウンの野郎ども」そして本作の原作たる多喜二「蟹工船」である。それだけの感覚でとりあえず見た
船内描写がほとんどなので限られた制作費を重厚で陰鬱で緻密な描写に充てられているだろうと思い、視聴者に過度な緊張を強いる「野火」あるいは「das boot」のような作りを期待をしていたが、費用はキャスティングで9割がた尽きたと見える。かに美味しそう🦀(対比してほかがドス黒く見せる効果をねらってのことかもしれないが)