原作を読んでから観た。
なんだか、全体的にチープな印象。蟹工船で働く労働者たちの、血の滲むような努力等の表現が薄い。個人的には劣悪な環境下で、残忍な仕打ちをする監督のもとで働かされ虫けら扱いされながら、何の目標や楽しみもなく日々を過ごす労働者たちを描いてほしかった。
映画の雰囲気は、なんとなく薄汚い雰囲気を出しながらも、電気の灯りや船内の造りなど、色合いが現代風で洒落てるようにさえ見えた。
松田龍平、髪ボサボサにしても決まっててかっこいいな。西島秀俊は元が高めで穏やかな声なので、演技が上手いが役柄とは少し違うのかなと思った。重要な役柄にTKOの木下も違うなと思う。そんなふうに 役柄が合ってる、合ってないを考えていたら観終わってしまった。
ラストの15分はみごたえがあって良かった。
