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メランコリアのがおのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
3.6
鬱病の妹とその姉の二章立て。冒頭のオフィーリアのオマージュ(ドレス姿で池に浮く)がものすごくきれい。映像美だけでも、最初と最後の10分は見る価値あると思う。俗世の日常にあまりに馴染めない感性を欝と呼ぶのだと監督はわかっているから、欝の彼女の照準に世界がぴったり合ったとき、彼女はとても冷静な判断をしてる。監督の実体験に思いを馳せてしまってなかなか思い詰めながら見た。映画にでもしないと言えない患者の確信のような、私は勝手に病理映画と呼んでるけどそんな感じ。キルスティン・ダンストはすごいな〜しかし風呂のシーンの乳首の必要性は不明。とりあえず好きなタイプの映画でした。
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