CANACO

アイデンティティーのCANACOのレビュー・感想・評価

アイデンティティー(2003年製作の映画)
3.2
2003年公開。ジェームズ・マンゴールド監督作品、原作なし。ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、レベッカ・デモーネイ主演。

事前情報なしで鑑賞。 90分と短いのは納得。あっと驚くアイデアと展開を楽しみたい人におすすめの作品。

ある事情により、モーテルに集まってきた11名の行方を見守る物語で、アガサ・クリスティ好きとしては『そして誰もいなくなった』を思い出す。それを含めた密室連続殺人物と同様に、一人ずつ殺されていくものの、演出はホラーに近い。

「Whodunit(Who had done it):誰がやったのか」を考えることがメインになる作品で、「Howdunit(How done it):どうやって成し遂げたか」は考えてはいけない。そういう仕様になっている。

全て仕様の都合なので、そこに驚かされつつも、「あ、じゃあ何でもありなんだ」と頭を切り替えた。推理物をたくさん見ている人なら、どちらかだろうなと予測を立てれば、その通りになるかもしれない。「◯◯的に不可能」と考えることに意味がないので、純粋に展開を楽しむのがよいと思う。

真面目に考える必要がない作品だけど、マジレスしちゃうと司法サイドのあの判断が一番ありえない。
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