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友よ、風に抱かれてのmhのレビュー・感想・評価

友よ、風に抱かれて(1987年製作の映画)
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コッポラの戦争ものなので手を伸ばす。
ベトナム戦争まっただ中、アメリカ国内にいる兵隊さんたち(第3歩兵連隊第1大隊はワシントンD.C.に駐屯し、通称The Old Guardと呼ばれる儀仗兵部隊である。Wikipediaより)の話。
The Old Guardに所属していることはとても名誉なことで、ひいては、主人公がとても有能。上官が手放したくなくって転属希望が拒否られてるという設定。
序盤、手続きが複雑な軍隊の葬式をただ見せられる。映画ドラマでよく見るあれの最上位版。ラストにもう一度、同じ流れがあるんだけど、今度は観客に感情が乗っててまた違った印象を与えてくれる。このあたり実にうまい。
ベトナムに前線はないという言葉が繰り返される。
テレビでは毎日ベトナムの様子が流れていて、軍人たちはただ戦いに備えていて、国民たちにも反戦など主義主張とはまた別に実際の生活がある。そんなことを誇張することなく描いている。やりかたがうますぎて、この映画のキモが目立たないのはもったいない気がした。
怪我をさせた弁護士が訴えてこないというプロットがいい。賢いひとは反省して気がつくということを形にして見せてくれる。できごとによって主人公の愚かさを浮き彫りにする。
脚本うまくね? とググったら「レインマン」のロナルド・バスというひとだった。
戦争映画の変わり種としてもっと評価されていい気がするんだけど、うまさと面白さは別ものだった。
「地獄の黙示録」とったのってコッポラだよね? と思わずググったくらい。

メモ
CIBは戦闘歩兵記章のこと。
陸軍歩兵、憧れのバッジ。
そのレプリカはamazonで2160円だった。
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