ブラックユーモアホフマン

火まつりのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

火まつり(1985年製作の映画)
4.2
うおお何だこの映画。

ずっと観たいと思っていたけど、スクリーンで観られる機会まで待って結果的に良かった。

正直、ラストまでは少し退屈だった。タイトルの火まつりのシーンも大したこと起こらないまますぐに終わってしまうし、ずっとなんだか不穏な空気はあるけど一体なんの映画なんだ?このままボンヤリ終わるのか?と思ったら唐突にアレ。どうなるか知った上でもう一度見たらまた感じ方も変わるかもしれない。

その前に園児たちが「UFOを見た」と言ってるのも興味深い。女が気にしている視線の主であったり、重油を撒いた犯人であったり、カメラの外にいる写らない存在の不気味な気配を感じさせる映画だった。

【一番好きなシーン】
最後。
雨が降ってくるシーンで北王子欣也が「分かった」って言うのも気になる。彼にしか聞こえない声で神に何かを言われたのか。それとも彼は自分は神と対話できているとただ慢心していただけなのか。