セロリ

普通の人々のセロリのレビュー・感想・評価

普通の人々(1980年製作の映画)
4.5
張り付いた笑顔と大きな声で笑って淀んだ空気を晴らす母、時代なのか家族のタブーを秘め事として決して外部に漏らさないように心まで鉄になってしまった。優しくするしかできない父、初めに息子に関心がなかったのは自分自身。愛されたい、愛されないのはわかってる、自分が自分自身を一番責めてる息子。自分自身に問題があると優しく接してくれる人に気付けなくなる。抱擁が必要だったのは親の方に見える。
時代背景としてアメリカの離婚率が高かった年代、この映画はどちらかと言うと父と息子と男性に焦点を当ててると言われるとそうとも見えなくない。今の時代だと批判が起きそうなのもこの辺だろうけど個人的には気にならなかった。母ってもっと複雑だと思うから、ある意味好きなラスト。それに崩壊してもまた再生することは出来ることが証明されたんだから、母ともやり直すことできるから。
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