話の構成は良い奴悪い奴との対立の話で分かりやすく片付くし、そこに世の中のシステムのせいでグッドメンがグッドマンを処さねばならぬ葛藤のはなしが加わるくらいはまだわかるが、さらにそれら全部を昔語りのスタイルで包摂しているので、これをひとつの映画として見たときに一体なんの話なのかよくわからなくなってしまいこれという感想をもつのが難しかった。久しぶりに見たが始めてみたときもなんか煮えきらない気持ちになったような、たぶん私にはすこし難しい映画なのだと思う。アメリカ人の死生観はなんとなく伺えるか。まあざっくり総括すればファンタジーとしてはそんなに面白くないがドラマとしてはまあまあ面白かったかなという感じ。フランク・ダラボン監督やトム・ハンクスやほかの脇を固めた俳優陣の真面目な仕事ぶりは良かった。E棟はがらがらんなったが大丈夫か？
