刑務所が舞台の不思議な物語。期待値高めで視聴したため、少し残念な結果に。まあ、面白かったんだけどさ！
さて、3時間もある映画だが飽きずに見ることができた。刑務所内でのできごとを詳細に描いているため、登場人物に愛着が湧き楽しく見れた。意地悪な刑務官に対しては早く消えないかと常に思っていた。
囚人のジョン・コーフィとは再臨したキリストなのではないだろうか。彼は治癒能力を持ち、傷や病気を治してしまう。さすがに水をワインに変えたりはしていないが、キリスト的要素を感じる。彼は、このクソ社会に「愛を利用して人を利用する」人間が溢れていると嘆き、脳内にガラスが絶え間なく刺さるくらい辛いと述べている。僕らはこのクソ社会に慣れているから、世の醜さには免疫を持っている。しかし、一歩引いてみると世の醜さが前景化し、立っていられなくなってしまう。こんな世の中を見たら、人間を創った神様は咽び泣き、その涙がノアの方舟すら機能しないほどの大洪水を起こしてしまうのではないですかね、
