EDDIE

グリーンマイルのEDDIEのレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
5.0
人に対する優しさを学べる映画。何年経っても私にとってはオールタイムベスト。

1932年の大恐慌時代の刑務所を舞台に、スティーブン・キングが小説化した作品。
死刑囚棟はラストマイルと呼ばれるが、ここでは床が緑色をしていることからグリーンマイルと呼ばれていました。
そこへ送られてきた2m超えの大型の黒人男性ジョン・コーフィー。コーヒーに似ているが綴りは違うと説明する不思議な男です。
物語は彼が収容されてきたところから大きく動き出します。

なんと言っても本作は主人公の看守主任ポール・エッジコムとジョン・コーフィーの友情にも発展する関係性が一番の見どころです。
コネで刑務官として働く憎い男パーシーは、とにかく自分のストレス解消とばかりに囚人たちを痛めつけ蔑みます。そんな彼とは裏腹に、ポールをはじめとしたブルータス、ディーン、ハリーは単純に死刑囚だからといってぞんざいな扱いをすることなく、人となりを見て判断する人々でした。
ポールは自分が生きてきた中で最悪の尿管結石に苦しむわけですが、これがコーフィーの不思議な力で治っちゃうんですね。
コーフィーの純朴な性格も相まって、果たして本当にこの男が殺人なんか犯すのだろうかと疑問に思うポール。

それからMr.ジングルスという賢いネズミが出てきたり、ウィリアム・ウォートンという凶悪な死刑囚が収容されてきたりと物語がどんどん進行していくわけですが、結果的に囚人たちやMr.ジングルスに悪態をつくパーシーが痛い目見るのは痛快です。
まさに因果応報ですよね。

ラストはとんでもなく悲しくなりますが、素晴らしい演技派な俳優陣の好演もあり、3時間以上の長尺も飽きることなく観れます。

トム・ハンクス、故マイケル・クラーク・ダンカン、サム・ロックウェル、バリー・ペッパーと名役者が揃っています。
何度も観たくなるそんな作品の一つです。
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