<実話ならいいけど、実話じゃないんかい!>
といった感じ。そもそもが退役軍人から聞いた馬にまつわる話を寄せ集めた児童文学原作らしくちょっとお話ができすぎ、いい人多すぎ。ちょっと前のディズニー実写映画みたいなマイルドさが合わず。
パワーがあり丈夫であることが求められる農耕馬を買いに行ったはずが、足も細く蹄も薄い、競走専用種である「サラブレッド」を衝動買いとかありえない。親父が実は馬主もやっていてレース走らせるならまだしも。あとその馬ジョーイが特別な馬であるという理由付けも弱い。
馬を「メインキャラクター」として登場させるにしてはわりとそのまま撮ってる感じで、観客にキャラクターとして愛着を湧かせるためのアイデアはもう少しあってもよかったのでは。
結局リアルなのかおとぎ話なのかが、中途半端でモヤモヤする感は否めず、ファンタジーをやるなら「ファンタジー」にもっと振ったほうがよかった。
騎兵の重要性がぐっと下がる分水嶺となった第一次世界大戦を舞台に、有史以来、人類の友として多大な貢献をしてきた存在、軍「馬」にスポットを当てたのはよかったと思う。