ブラックユーモアホフマン

私は猫ストーカーのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

私は猫ストーカー(2009年製作の映画)
3.4
鈴木卓爾の映画だなあ。

鈴木卓爾監督作、観るのは4本目。
みるたびに、こういう自主映画あるよね、こういう発想ってあるよね、と思ってしまうのだけど、実はその源流って全て卓爾さんなのかもしれない。
逆に言うと”ありがち”な日本のインディペンデント映画は全て鈴木卓爾フォロワーなんじゃないかという気がしてきた。

デジタルで映画を撮り始めた頃の映画。それをたむらまさきがやってるのが面白い。めちゃくちゃ白飛びしてる。照明も、特に屋外のシーンは全然作り込んだりしてないんだろうか。今となっては、この時代にしかあり得ない画だなと思う。今やったら逆に新鮮かもしれない。

ひたすら猫が可愛い。
アイツと会ってない時間、アイツが何をしているのか私は知らないし、アイツも私が何をしているのか知らない。知らない時間を想像する。

【一番好きなシーン】
電話。画面を割らずに空間を割る。揺れるりんごで切り替わる。