クリーム

スパイダー/少年は蜘蛛にキスをするのクリームのレビュー・感想・評価

3.7
クローネンバーグ作品にしては、穏やかな映画。精神を病んでいる男が病院から昔住んでいた場所の側にある更正施設にやって来る。そこから、幼少期の記憶を辿って行くサスペンス。レイフ・ファインズとガブリエル·バーンの演技力で成り立っている映画。大きく変わるわけでは無いけど、あれ?ん?が、続く。そして、もしかして?あっ!やっぱり、そう言う事なのね。となります。割りと解りやすい。


ネタバレ↓


ガブリエル·バーンが、スパイダーの妄想の記憶上の父親と現実の父親を上手く演じわけているお陰でサスペンス性が際立っている。個人的には、スパイダーのクモの糸とガスの匂いの伏線回収、結果的に母を殺す事になってしまった、糸とガス栓を張り巡らした仕掛けが好きでした。ただ、クローネンバーグの割にパンチの効いたシーンが無かったのがちょっと残念だった。
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