【芸術のなり損ね】
(以下はロードショウ上映された2003年に書いたレビューです。)
クローネンバーグ監督の最新作ということで話題の映画だが、内容が希薄で、期待はずれでした。
「芸術」映画は…
『ヴィデオドローム』みたいな作品。
現実と虚構の仕切りはどこなのか、静謐だが勢いもあり、物哀しさも兼ね備えている物語。
哲学的な考察もありつつ、シンプルに一人の男を追求することが本質的な内容の感じ…
数十年精神病院に入院していた男が退院し、少年時代に過ごしていた故郷に戻る話。デビッド・クローネンバーグ監督作品なだけあって独特の世界観ある。レイフ・ファインズの役作りが素晴らしい。道中流れるエーデル…
>>続きを読む「精神を病んでいる男の虚実が入り混じるスリラー」というとケレン味があるように聞こえるけど、実際には純文学的。
キャラクターの内面の掘り下げという点においては、やっぱりどうしても映画より小説のほうに軍…
【運動の停滞は人生の停滞】
デヴィッド・クローネンバーグの作品はたいてい観ているのだが、この作品だけ抜けていたので今回観てみることにした。クローネンバーグらしいテーマの作品であった。
列車が駅に到…