この映画が作られてもう20年近くたつんですね。劇場公開された時にはあまり面白くなくて、その後一回レンタルで観返した記憶があるのですが、それ以来多分3回目です。
もっと面白くなくなっていて驚きました。…
靴下をクラッチバッグ代わりに使う不思議な男が精神病院を退院し、故郷に戻る。リハビリセンターのような施設で過ごしながら、幼少期の思い出を辿っていく物語だが、果たして彼の記憶は信じてもよいものなのか?
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「人は見たいと思う現実しか見ない」とは、かのユリウス・カエサルの言葉とされる。
今作は記憶にまつわる映画、中でもその曖昧さ、実体のなさに迫り、体感することを実現した映画だ。ある男のごく個人的で狭い世…
主人公が立ち会っていないはずの場面の回想シーン、現在の主人公と少年時代の主人公の2人が同じ場面に存在する演出が面白い。
ジグソーパズルにも蜘蛛の巣にも似ている割れたガラスのカットが印象的。
クロ…
「疎外感の概念」
「社会における自己確立の難しさの概念」
カフカ、ドストエフスキー、ピンターの芸術。
DVD特典映像の監督インタビューがむちゃくちゃいい質問ばかりで重要だった。
わたしはこの手の…
これが地味なのはわかっていながらも、偏愛してしまう作品。オチを気にする種族にとっては、途中ですぐに「オチ読めちゃった」となるだろう。でもそんなことはどうでもいい。むしろ気づかない方が鈍感なくらいな演…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
映像の中で見えている物、人、事が偽物である、という内容の映画をあまり観たことなかった。
しかも偽物であった(妄想であった)ということが、現実とシームレスに繋がるように写し出されている。
ドラマチック…
オープニングのロールシャッハテストみたいなやつの最後が裸のランチのマグワンプにしか見えない!
精神病院から退院した男のあやふやでゆったりとした記憶巡りの旅。
「ゆったりしてるなぁ、眠くなるなぁ…