Shun

座頭市のShunのレビュー・感想・評価

座頭市(1989年製作の映画)
4.0
最強の侠客、座頭市!
映画界に数いる最強キャラのひとりで、アクションがとにかく爽快でした


牢から出て、古くからの馴染みの住む漁村にたどり着いた座頭市
座頭市は、近隣で権力を持つ八州取締役や極道の親分・五右衛門、同じく極道の赤兵衛らの騒動に巻き込まれる


・座頭市
最強の侠客といえば、この男、座頭市!
日本を旅をしながら、自前の仕込み杖を使って圧倒的なスピードの居合切りで敵を倒していく盲目のおじいさんです

自分はたけし版と香取版は見た事がありました
たけし版の座頭市に見た当時は結構ハマって、居合切りの真似事なんかしてました、、
懐かしい
結構、座頭市というキャラクターは好きなんですよね!
最近だと、「ONEPIECE」でも藤虎という海軍のキャラクターでオマージュされていますよね、、

さて、いろいろな種類の座頭市を見てきましたが、個人的にはやっぱり勝新太郎の座頭市が1番座頭市です笑
オーラが別格と言いますか、渥美清といえば寅さんみたいに、勝新太郎といえば座頭市ですからね

人のよさそうな雰囲気もあったり(コカインやってた悪者との噂がありますが)、白目の演技もすごいですし、アクションのスピードもなかなか素早くてかっこいいです

男ならば誰しも憧れる「最強」を体現したといってもいいキャラクター
ハンディキャップと思われる盲目という特徴すら、座頭市を強そうかつ魅力的に引き立てる、非常にいいキャラクターだと思います


・勝新太郎
この映画で脚本・監督・製作・主演をやってるのは勝新太郎です
勝新太郎、いろいろやってます
すごい
でも、これに関しては、いい所と悪いとこがあったのでそれぞれ説明したいと思います

まず、いい所から行きましょう
主演はもちろんよかったです
勝新太郎のキャラクターの入り込み、魅力共に最高でした
製作もよかったです
アクションの表現が思ったよりバラエティに富んでて楽しいです
血糊や血しぶき、人体破壊などのグロ描写もふんだんに、セット破壊なども多めで派手な演出もあって力が入っていました
そして何より殺陣
座頭市の早業、居合切りで一瞬で複数の敵を倒す姿はかっこよすぎです
それだけ観るのでも価値はあるかと思います

次に、うーんだったところ
それは、、脚本ですね、、、
ストーリーがわかりづらいです
というのも、物語が結構途切れ途切れになっていて、繋がりが綺麗じゃないのが要因かなと思います
別にストーリーは難しくないんですけど、なぜかあまり物足りない
というのも、座頭市がお世話になった娘を救って、町を救うシーンだとか
親しくなった侍と戦うことになって結局最強の座頭市が勝つだとか
そういう一見ぐっとくるシーンはあるんですけど、もうちょっとぐっとくるような演出があってもよかったのかなと思いました

極道たちのごちゃごちゃもありますから、いろいろと詰め込みすぎてラストにむけてテンションが上がりきれなかったかなと思います



脚本はめっちゃよかったわけじゃないですけど、座頭市はめっちゃいいです
アクション、最強の男が好きな方は観ていて損はない作品かなと思います!

余談ですが、主題歌のパンチ凄すぎました笑
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