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ギター弾きの恋のkuuのレビュー・感想・評価

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)
4.5
帽子+パフェ+サンドイッチ◎



天才ギタリストの成功と挫折を描いた💡フェイク💡なドキュメンタリー風映画です

ウディ・アレン版『道』という人が多いのも頷けます
ショーン・ペン演じるエメット・レイがザンパノでサマンサ・モートン演じるハッティがジェルソミーナですね
ハッティは子供の頃の発熱で障碍を抱えていますが直向に働きよく食べ文句も言わずエメットに微笑みかけます
一方、エメットはハッティを可愛がりながらも身勝手に振舞い続け、浮気までした挙句、冷たい仕打ちをします

エメットが崇敬するギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト」は実在の人物でジプシー・スウィングの創始者と言われています
試しに聴いてみましたが心地好くてずっと聴いていたい!と思うほど素敵な演奏でした💕知らず知らずのうちに耳にしていた曲がジャンゴのものだと気付いて嬉しかったです

映画の音源は編曲されたノートでプロのギタリストが弾いたものだそうです

劇中ギターやバンド演奏など楽器がたくさん出て来ますが明らかに演奏したフリで笑えます😀
決して悪い意味ではなく古い映画によくあるシーンを彷彿させてくれて楽しかったです♪
ストーリーも演奏もインタビューもフェイクで最高のエンターテイメントでした👍

I'm Forever Blowing Bubbles♪の調べが終始美しくも悲しく響きます
シャボン玉のような儚い夢をみるエメットとシャボン玉のように遠くに飛んで消えていくハッティを象徴していて泣けてきます😭💕
『マジック・アワー』で月の上に座ってこの曲を深津絵里が歌うシーンはこの映画のオマージュでしょうね

ラストで粉々に散ったギターの欠片が星屑のように光って美しかったです🌙🎸✨

気楽に楽しめる素敵な映画でした!
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