少年誌の中二病バトル漫画っぽいアクション映画。原作はDCらしい。
聖遺物(ロンギヌスの槍),天使と悪魔,悪魔祓い,十字架の形をしたショットガンetc―うーん、厨二心をくすぐるキリスト教系要素満載。キアヌが今にも「俺の左腕がうずく…!」とか言い出しそうで、冒頭の吐血が“能力の代償”とかなら完璧だった(何が)。
ティルダ・スウィントンのガブリエルも凄く良い。羽なんて生やさなくても何故だか神々しい。
シンメトリーを基調とした美麗な画作りや小洒落た言い回しの良さはあるけど、所々のCG処理がチープだったりして、イマイチ世界観に浸りきれない。終盤のスプリンクラー聖水辺りのシークエンスはショボい。
作品自体にはかなりのポテンシャルを感じるものの、若干B級臭のする映像処理やダサめの演出により、それが活かし切れていない印象。その為、個人的には“それなりに面白い”という感想に留まる。
ただ続編を作るとのことで、VFXにしっかりと予算を費やし且つアクション盛り沢山にすれば、滅茶苦茶楽しくなりそうな予感はある。新作に期待。