しぃちゃん

コンスタンティンのしぃちゃんのレビュー・感想・評価

コンスタンティン(2005年製作の映画)
3.0
【性悪説の極み。神=善では無い】

宗教色が強めの映画。
宗教の2元性システム(白と黒、善と悪)を
スタイリッシュに皮肉っている映画

神がいるならなぜ救ってくれないのか?
「それは試練でお前の運命であり
神は気まぐれでガキみたいなヤツ」と
辛辣なセリフが作中に散りばめられている

本作の世界観は神と悪魔が天国と地獄の
狭間に住む人間を我が陣地に引き込む
ゲームをやっていて、キアヌは闇落ちを
阻止するエクソシスト(悪魔払い)。

肺ガンで死亡し地獄に落ちる筈のキアヌが
天に召される瞬間、ルシファーが癌細胞を
引きずり出し生き返らせる荒業でキアヌを
人間界に留まらせてエンディング。

エンドロール後の不思議な映像が論争を
巻き起こしているが上記の様なゲームが
背景にあるので相棒の少年は神側に
遣わされた天使で、ゲームのルール上
ギリギリセーフなお目付け役

「ゲーム再開だ。また楽しませてもらうぜ」
と言わんばかりに相棒の少年が天使の姿で
ニヤリと笑い天に飛翔。ライターを置いた事で
発動→つまり肺ガンで死なず長生きを選んだ。

本作は「地獄は恐いが天は楽園」とかいう
人間の考えた宗教上の妄想や幻想は実は
ただの神々の遊びですよというオチ

意味深な映画では無いが見応えはあった
しぃちゃん

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