艦船を舞台にしたドタバタミュージカルコメディ。お話らしいお話がなく、とりとめもないドタバタが繰り広げられる。
アメリカ原住民チカソー族の船員がおり、主にトラブルの元凶となる。そろそろ西部劇も下火になっていた時代なのもあるのだろう。映画館で西部劇を見て、たまには白人が負けるべきと観客を追い回す。一族が財産持ちなので、一族からの軍部への圧力により彼の意向が尊重される。その結果が戦艦のペットになる七面鳥。
バカバカしくて、くだらないコメディだが楽しい映画。ノーマン・タウログはこの時期若手アイドル俳優／歌手を主演にドタバタコメディを監督していた。エルヴィス・プレスリー、トロイ・ドナヒュー、フランキー・アヴァロン。そして本作のパット・ブーン。今のとこその時期の映画は5作くらいしか観てないけど、その中では一番好きな映画。
もともとタウログは人気コメディアンやディアナ・ダービンの映画を監督していた人。作中のギャグのレベルはその頃と変わっていないはずなのに、これら60年代のものが古臭く感じるのは当時既に時代遅れになっていたのだろう。今となってはどっちもどっちかもしれないが。
本作の場合、当時からノスタルジーを感じさせる呑気でトボケた雰囲気のパット・ブーン主演なのが良い作用をもたらしたのだろう。ブーンの歌は4曲楽しめる。ブーンの甘い2枚目っぷりと甘い歌声。
ヒロインはバーバラ・イーデン。艦長のデニス・オキーフ。チカソー族はバディ・ハケット。

昔昔の映画ノートより～
気楽に見れる