ぶみ

ジュリエットからの手紙のぶみのレビュー・感想・評価

ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)
3.0
いくつになっても愛と出逢える。

ゲイリー・ウィニック監督、アマンダ・セイフライド主演によるドラマ。
50年前の恋人探しを手伝うこととなった主人公の姿を描く。
主人公となる雑誌の調査員ソフィーをセイフライド、彼女の婚約者ヴィクターをガエル・ガルシア・ベルナル、50年前に手紙を書いた女性クレアをヴァネッサ・レッドグレイヴが演じているほか、クリストファー・イーガン、フランコ・ネロ等が登場。
物語は、婚前旅行でヴィクターとともにイタリアのヴェローナを訪れたソフィーが、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』にまつわる名所でジュリエットに恋愛のアドバイスを求める手紙への返信を書くボランティアグループと出会うシーンでスタート、その後、ソフィーが返信した手紙をもらったクレアと、その孫でイーガン演じる孫チャーリーとともに、クレアが手紙の中で想いを認めた相手、ロレンツォを探す旅に出る姿が中心となるが、まず特筆すべきは、キュートな笑顔と抜群のスタイルを誇るセイフライドの魅力が爆発していることであり、ここだけでも一見の価値あり。
展開としては、クレアがロレンツォを見つけることができるのか、そしてソフィー自身の恋の行方がどうなるのかという二点がポイントとなるというラブコメ作品の王道を行くもので、出会う人出会う人が、ラテンの血が流れる陽気な人々ばかりであり、イタリアの魅力が溢れたものに仕上がっている。
クルマ好きの視点からすると、ソフィーとヴィクターが乗るのが赤いフィアット・500のカブリオレ、ロレンツォを探す旅に使われたのが黒のランチア・デルタ、ラストでソフィーが一人運転するのがアウディ・A3のカブリオレと小洒落たクルマが勢揃いで、なおかつ二台が屋根を開けて走るカブリオレであり、その開放感溢れる走りはイタリアの街並みにピッタリ。
カラッとしたイタリアの青空の下繰り広げられるロードムービー調の人探しと恋愛模様は、ど定番であるが故の面白さがあり、最後まで安心して観ることができるとともに、全盛期の安室奈美恵の雰囲気を持つセイフライドの一挙手一投足に釘付けとなる一作。

真実の愛に賞味期限はない。
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