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ラスト・アクション・ヒーローのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.4
 ニューヨークのタイムズ・スクエアにある映画館パンドラ。そのうらぶれた二番館に入りびたっているアクション映画ファンの少年ダニー(オースティン・オブライエン)は、今日もロサンゼルス市警のスーパー・コップ、ジャック・スレイター(アーノルド・シュワルツェネッガー)が活躍するシリーズもの「ジャック・スレイター」に夢中。
ウェイトレスの母アイリーン(マーセデス・ルール)と2人暮しの孤独な少年が信じられるのは、映画の中の夢の世界だけだった。
ある日ダニーは、映写技師のニック(ロバート・プロスキー)の手伝いで、次回上映作「ジャック・スレイター」のフィルム・チェックに立ち会えることになった。
ニックは、ダニーに一枚の光り輝くチケットを与えた。それは別世界へのパスポートだという。ひとり映画館の座席に身を沈めたダニーの前で映画は始まった。
南カリフォルニアのギャングの大ボス、ヴィヴァルディの邸宅。そこでジャック・スレイターの又従弟フランク(アート・カーニー)が痛めつけられている。
彼の前に組織の殺し屋ベネディクト(チャールズ・ダンス)が不気味な姿を現した。
スレイターが現れた時、フランクは虫の息の下から組織の動きを伝えてこと切れた。
怒りのスレイターは逃げる殺し屋たちを追撃する。その時、ダニーの魔法のチケットが輝き、ダニーはスクリーンの中の世界に呑みこまれた。
突然現れた見知らぬ少年に目を丸くするスレイター。ダニーは凄場面の連続に大喜びする。前後の展開をよく知っているダニーを不思議がるスレイターと上司のデッカー警部補(フランク・マクレー)。
デッカーはスレイターに、ダニーと一日パートナーを組むよう命じた。
ダニーはスレイターをヴィヴァルディの屋敷へ案内した。出てきたベネディクトと火花を散らす。ヴィヴァルディはベネディクトにスレイターの抹殺を命じた。
その頃スレイターはダニーを連れて別れた妻の家へ。そこへ、ベネディクトたちが侵入してきた。
ダニーはチケットが入った財布をベネティクトに巻き上げられ、相変わらず大暴れしてしまったスレイターはデッカーに警察バッジを取り上げられてしまう。
しかし、ダニーからヴィヴァルディ一味の大虐殺計画の予兆を伝えられたスレイターは超人的な活躍で粉砕。
ベネディクトは、ヴィヴァルディを射殺すると、魔法のチケットの力で現実の世界へ逃げこんでしまう。
ダニーとスレイターもそれを追うが、ベネティクトは映画の世界から、スレイターの子供を殺したザ・リッパー(トミー・ヌーナン)を連れ出し、スレイターを演じる現実のスター、シュワルツェネッガーを殺してしまおうと、スレイター・シリーズ最新作のブレミア会場へと向かった。
ダニーとスレイターも駆けつけ、2人を倒すが、スレイターはベネディクトに撃たれ重傷を負う。
ダニーはパンドラの受付に残っていた魔法のチケットの半券を使い、スレイターを映画の世界の中に戻した。
そしてスクリーンの中では、スーパー・コップ、ジャック・スレイターの物語は続いていくのだった。
スクリーンの向こう側とこちら側の世界を行き来し活躍するSFファンタジー&コメディー要素の強いアクション作品。 80年代ブロックバスター系アクション映画のあるあるネタ(クールなジョーク、ド派手なアクションなどのお約束)が満載だし、様々な映画などの小ネタがちりばめられていて、アタマを空っぽにして楽しめる傑作アクションコメディ映画です。
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