なおさん

プレイス・イン・ザ・ハートのなおさんのレビュー・感想・評価

4.0
「たくさんの愛」

1930年代のアメリカ南部の小さな町で起こる、女性3人による「愛」の形を描いた作品なのですが、世界恐慌による格差社会や人種差別、また女性・子供・障害者など社会的弱者など社会的メッセージと、女性目線からなる未亡人また不倫を織り交ぜた人間ドラマは引き込まれました。

『クレイマー・クレイマー』同様、ロバート・ベントン監督・脚本という事で本作も正直派手ではありませんが、不倫に苦悩葛藤する者の心の窮屈さ、突如未亡人になった女性の奮闘や葛藤をベースとした内容に、社会的メッセージを絡めた内容での展開は切なくもありましたが、多くの愛を感じる作品でもありました。

本作でもオスカー(アカデミー)を受賞しているサリー・フィールドさんはもちろんですが、若きダニー・グローヴァージョンさん、マルコヴィッチさんの存在感も素晴らしく、嵐の中でのシーンは良かったです♪。
またエド・ハリスさんとエイミー・マディガンさんと現在ではご夫婦によるカード・ゲームでのぎこちなさを感じ取るリンゼイ・クローズさんのあの表情は、ある意味恐怖すら覚えました(笑)。
あとハリス&マルコヴィッチさんの頭部も見所(笑)。
なおさん

なおさん