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L.A.コンフィデンシャルのsatoのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
4.1
バラバラに動いていた3人の刑事が事件を追っていくうちに、ひとつの真相にたどり着く展開が見事だった。協力・対立関係が複雑な所もあるけど、終盤はそんなことが気にならなくなるくらい濃密な満足できるラストだったと思う。
作中には遺体の髪型からピアーズに繋がる手がかりを見つけたり、記者との会話から”白ユリの館”の名前が出てきたりと、些細な描写がその後の展開に影響を与えていたのが流石。それがあるおかげでどのシーンも間延びせず一定の緊張感が出ていた気がする。
そして事件そのものよりも、3人の刑事の心境の変化も個性が感じられてよかった。最初の内はそれそれ粗暴だったり、功名心や野心に塗れていて共感しにくい奴らだったけど、次第に心変わりしてそれぞれの正義感を取り戻していくのは観ていて爽快だった。
この時代って”眼鏡=ダサい”の悪いイメージがあったのかな…?
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