20年以上前に一度観た記憶があるけどやっぱり今観ても傑作。
「ロロトマシ」の一連のくだりはケヴィン・スペイシーの表情含め20年経ってもめちゃくちゃ覚えていて脳裏に刻まれてる。
ガイピアースが最初から最後まで最高。表情が良い。隠しきれない野心。自身、警察組織、被害者にとっての『正義』の埋め難いズレへの苦悩、正反対のタイプのバドへの困惑と葛藤。1発で心情がビシッと伝わる表情の演技力が圧巻。
そしてこれが出世作となったバド役のラッセルクロウ。短気でとんでもない激情タイプ。もはや狂気。でも仲間思いで情に熱い。これこそハマり役。
オスカー獲ったキムベイシンガーも脇を固め、本当に寸分の隙もない映画。
ミステリー要素とアクションもバランス良くて、緊迫感の演出も秀逸。
ベタな部分もあるけど、ここまでのクオリティなら文句なし。素晴らしい映画でした。