全編レトロな雰囲気に引き込まれる。
正義を振りかざす警察の、腐敗と汚職にまみれた裏側。
カフェでの惨殺事件を発端に、対照的なふたりの刑事が事件解明に乗り出す。
直情型熱血漢のバドと、野心家で知性派のエド。
先輩刑事ジャックや上司のダドリーの狡猾さ。
登場人物誰もが一癖あるキャラクター。
水と油のようなバドとエドが、互いに反発し合いながらも真相を追求していく姿がスリリングに描かれている。
ふたりに絡む高級娼婦リン(キム・ベイシンガー)が、男臭いドラマに華を添える。
スリムなラッセル・クロウ、ガイ・ピアースの眼鏡姿がいかにもインテリという風貌で、両者ともハマリ役。
そして、ケヴィン・スペイシー、ジェームズ・クロムウェルの意外性も。
時代背景といい、ハードボイルドながら、どことなく粋で洒落ている。
お勧めです。