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白雪姫と鏡の女王のmmmのネタバレレビュー・内容・結末

白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

作品自体は前々から知っていたけどターセム・シン×石岡瑛子と知ってすぐにウォッチリストに。

よくある白雪姫かと思ったけど女王が家来たちを駒にしてチェスをするシーンで一気にターセムワールドに引きずり込まれた。

途中までか弱いお姫様だった白雪が小人たちに闘いと盗みのスキルを学び、むくむくと逞しくなっていく姿がかっこよくて…アナ雪以降求められてきたプリンセス像サイコ〜!!

美して強い女がとにかく大好物なのでターセムの白雪はまさにドンピシャ。小人たち一人一人の個性も楽しくて誰でも光るものを持っていることがわかりやすく表現されていた。

MOTの展覧会で見た石岡瑛子さんの衣装、やっぱりマネキンではなく生身の人間が着ることで衣装本来の力が何倍にも増してとても良かった。
チェスシーンと舞踏会シーンの「何かになるため」のヘッドピース、権力と同じように広がる嘘くさい女王のドレス、ヘンテコな結婚式に相応しい参列者たちのヘンテコなお呼ばれ姿…
Gを思わせる触覚などどう考えても気持ち悪いとされるものも堂々と取り入れられていて、展覧会でみた「常識に囚われない」表現が集結していた。綺麗ごとだけじゃ済まない御伽噺の世界が衣装で強調されて、まさに大人のための白雪姫の物語。

ターセム作品はこちらと落下の王国しか見たことないけど、あまり追い込まれず、キチンと笑えるシーンが挟まれるので笑いながら最後まで見られた。ブライトンが殺されなくて本当に安心😭

ターセム監督もっと石岡さんと映画作りたかっただろうなと思ったし、もっと2人の作品を見たかった。
次回のターセム作品にも期待しています!
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