このレビューはネタバレを含みます
ラブストーリーかと思って見たら、とんだキチガイ映画だった。
とにかく色々狂っていて、キャサリーンヘップバーンなんかは完全に出オチだ。自宅エレベーターの登場シーンに思わず笑ってしまったよ(でもラストの退場するところは薄ら寒いんだけど)。精神病院でリズに群がる患者たちや終盤のカニバルシーンなど「ゾンビ映画」としても見れるし、リズの羞恥プレイなどエロ要素もあるので、面白いっちゃあ面白いけど、テネシーウィリアムスによる独特な文学調の台詞回しにうんざりしたのが正直なところ。会話劇はわかるんだけど、やっぱ長い。マンキーウィッツが「はて、どうやって“映画”にしようか」と悩んだだろうなと思う。