tristana

運河のtristanaのレビュー・感想・評価

運河(1958年製作の映画)
5.0
今日はどうも調子が出ない…って娘ルリ子と入った喫茶店でコーヒーでも貰おうかの絵描き金子信雄。バリバリ稼ぐデザイナー夢路の陰でぬるま湯の生活。めずらしくモノローグで登場の粋なパナマ安部徹のとこでバイトのちゃっきりルリ子。図々しさ全開の金沢で縁側であぐらかいてコルネットの手入れするとこ最高。モデル時代からの付き合いで揺さぶってきた虎之助もいつのまにかお座敷で丸め込んでるこれもちゃっきり夢路だけど風船のような信雄の心。袈裟着て登場、子どもは堕しても簡単には煩悩断ちきれない尼美佐子、年下夜這い坊主のイノセントな罪深さ振り切って夢路の秘書に。面白いショーを見せてやるって雑な悪知恵働かせる安部徹の片棒担ぐのかと思いきや悪いことはできない山根壽子のおでん屋、裏の空き地でどんな張り切りがあったのか省略。お金も素直に受け取ってた。プラトニックな恋人南田洋子にもスラスラ告白させてしまう心に入り込み夢路、感化されたルリ子がさらに駄々っ子の甘えん坊信雄を諭して思い出の温泉で泳いで幸せいっぱい。
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