始まりのワクワク感は昔のマクロスを彷彿とさせる。
80、90年代アニメ映画の冒頭のワクワク感ってなんだろう。
セル故のものなのだろうか。
キラキラした光がいつも印象的だ。
マクロスは以前から街並みが個人的に好きだ。
今回も、アメリカなどいくつもの地域を参照したのだろうが、一瞬映った場所が奈良の駅前に似ていて、あそこからトレースしたのかなと思った。
誰もが知ってる、ランカとシェリル、実際動いているのを見ると、みんなが惹かれるのも分かる。
映画としては、本当に全方位に媚びている映画だった。
媚びているのが別に悪いことじゃ無い。
誰もの心をしっかりとくすぐるのだから。
全視聴者をどこか一部分にでも引っ掛かるようにフックがあって、これは釣られてしまう。
この真逆の映画にロイアンダーソンの「さよなら、人類」というものがあるのだが、視聴者にとことん媚びない映画は本当に辛い。
マクロス観ている層がロイ監督と被ってるとは思わないが、マクロスのような映画もすごく重要だ。
そして不必要なバストの描写などトップをねらえ!よろしくなシーンも盛り込んでて、抜かりないなと思った。
続編はそこら辺が無かったので、2009年が倫理的に最後の時期だったんだなと振り返ってしみじみ感じた。
そしてランカ・リーの使うガジェットが良いアイディアだったし、主人公達が使う羽根の乗り物や、機体に関してもすごく魅力的だ。
各ヒロインのデートや下積みなんかのほのぼのシーンも見ていて面白い。
最後の戦闘シーンも頭の中空っぽにして、花火を打ち上げるように終わらせてて気持ちがいい。
総じてアニメ映画として良かったと思う。
これはファンになる!!!!