このレビューはネタバレを含みます
自宅で。
「M:I」シリーズの2作目。
監督は「男たちの挽歌」のジョン・ウー。
午後ローにて鑑賞。
話はテロリストに強奪された感染すれば20時間以内に死亡する脅威のウィルス「キメラ」とその治療薬「ベレロフォン」を取り戻すため、IMFから指令を受けたイーサン・ハント(トム・クルーズ「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」)はテロリストのボス、ショーン・アンブローズ(ダグレイ・スコット「ゾンビ・サファリパーク」)の元恋人ナイア(タンディ・ニュートン「リトリート・アイランド」)や結成したチームと共に作戦を開始するというもの。
実は、俺にとっての「M:I」シリーズ初体験は今作。ジャスコに父親と出かけて一緒に観たなぁ。思えばあれがアクション映画を初めて映画館で観た経験でもあったのかもしれない。
ということで、1作目とは、また雰囲気もガラッと変わり、アクションが全面に出た本作。
監督を務めるのは1作目のブライアン・デ・パルマ(「カリートの道」)から、なんとアジアの巨匠、ジョン・ウー!!
またエライところ引っ張ってきたなぁと思ったら、やはり今回もトムが「今作ではもっと体を張りたい」という想いから、呼び寄せてきたらしい。
その甲斐もあり、アクションは前作の比にならないくらい多い!!これもまた「M:I」におけるイメージの代名詞的シーンとも言える断崖絶壁のロッククライミングシーンからラストの最終決戦まで余すことなくアクション全開の娯楽大作に仕上がった。
それでいて、今作でも「鳩」「スローモーション」「2丁拳銃」といったジョン・ウーといえばこれ!描写を強引にねじ込んでくる辺りも流石笑。
なんだろう、「フェイス/オフ」だとこういったウー印の演出は違和感なく観れたんだけど、「M:I」でしかもトムが鳩+スローモーション+2丁拳銃のスリーコンボでぶっ放すシーン観ると違和感というかねじ込んできた感が半端なくて吹くわw
まぁ、熱いシーンにはなってるんだけどね。
また、敵キャラの凶悪性もアップした印象。冒頭、まさかのトム演じるイーサンに扮しての要人殺害&一般市民も乗せた旅客機墜落させるシーンは悪っ!と思ったし、ヒロインであるネイアが元恋人の立場を利用して潜入した時も、いつバレるかハラハラしながら観てた。
また、今作のボスであるアンブローズが良い感じにクズで食えないキャラなので、ネイアが手のひらの上で転がされているだけなんじゃないかと思わすくらいの説得力もあった。
でもだからこそ、そんな凶悪なテロリスト集団をイーサンがほぼ単身やっつける後半のくだりは、やっぱ痛快!!
初めて観た時はアンブローズとバイクチェイスを繰り広げた後、遂には向かい合い、バイクをぶつけ合った後に、まさかの殴り合い!!という「THE男たちの闘い!!」的なシンプルだけどヒートアップする一連の流れが未だに記憶に鮮烈に残るくらい最高なんだけど、個人的に今回観てキたのは終盤のスタンプとの戦闘後のシーン。
アンブローズの腹心、ヒュー・スタンプとイーサンが戦う最中、爆発に遭い、瀕死のイーサンを引きづってスタンプが得意げな顔でアンブローズの前に登場、「人を殺して捨て台詞」もかくやのアンブローズの非情な銃撃…からーの実はスタンプはイーサンが変装してました→アンブローズギャフン!!のくだりはなんだろう?やはり最高の「ザマァ!!」感があった。
「ローグ・ネイション」でもまた今作とは異なる「ザマァ!」展開があったけど、今また見返すとこんなところにも「ザマァ!」があったんですね…。発見!!
「思い出補正」があるぶん、観る前は心配だったんだけど、やはり今作も一作目とはまた違った愛すべきトムの姿を見られたこと共にジョン・ウーが描く王道スパイアクションを堪能できた作品だった。
俺もいつか子どもができて父親になったら一緒に観たいなぁ。