MasahideYoshida

フローズン・リバーのMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

フローズン・リバー(2008年製作の映画)
2.7
2008年公開
監督:コートニー・ハント
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夫に蒸発された母が、話のもつれから不法移民の密入国を手伝うことから起こる諸々のお話。

映画を包むトーンがね、冷たいんですよ。冬で氷で、とかそういうことだけじゃない、なんだか人が人に不寛容でお互い信じてない中で、利害と騙し合いのギリギリのところで日常が成り立っているっていう感じの。だから、しんどいんだけど、その不寛容の中で、どうやって人を信じられるかみたいな、そんな話かなあ。前提がかなり後ろ向きなので、中々苦しいんですけど。

最後は一応、喪失感のある前向きな終わり方って感じですかね。自分があーいう境遇で、あーいう人々とコミュニケーションとりながら生きなければならない状態になったらどうするかなあと考えさせられる。

2016年12月5日