「ベティ・ブルー」のジャン=ジャック・ベネックス監督による長編デビュー作品。
今までどうしてこれを観ようとしなかったのか、後悔しかない。。
オペラ好きな郵便配達員のジュール。
レコードを出さないことで知られているオペラ歌手のシンシア。
ある日ジュールは最も愛するシンシアのコンサートへ行き、その歌声をカセットテープに録音してしまう。更にはシンシアの白いドレスまで盗んでしまった。
カセットテープが元で追われる身になるジュール。
サスペンスフルな展開の隙間に映るジュールとシンシア、2人の交流に心奪われる。
ベトナム人少女、アルバ(チュイ・アン・リュー)がCharaにそっくりで驚いた。ビニールのようなピンクの服やローラースケート、そして仕草が魅力的。
車、バイク、部屋そして音楽、何もかもオシャレ。フランス車のシトロエンは私が初めて乗った車のメーカーなのでつい懐かしさにふけってしまう。
「バグダッド・カフェ」の『CallingYou』を聞いた時の気持ちと似ているような、この作品の『ラ・ワリー』が素晴らしい。