べ

あこがれのべのレビュー・感想・評価

あこがれ(1958年製作の映画)
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端的に言ってしまえば好きな女の子にちょっかいかける男の子達を描いた物語。というかこのアプローチって全世界共通なんだな(笑)
この物語の語りは大人になった少年らの内の誰かによるものであってこれが最も重要な点なのではないだろうか。少年時代に無自覚であった事をある程度の時間が経過してから自覚するという『LIFE IS BEAUTIFUL』などと同様の語りであって、この作品において自覚するものは“恋”なのだが、今更気付いても遅いというジレンマ。時すでに遅し、どうあがいても彼女と結ばれることはない時点から過去回想としてそれが語られていると思うと少し切なささえも感じる。
べ