クリストフォルー

断崖のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

断崖(1941年製作の映画)
4.1
イマドキなら“天然たらし”とでもいうのでしょうが、生産性ゼロでも、その場しのぎでどうにか切り抜けてきたモテ男と、世間知らず、男知らずの箱入り娘が無謀にも駆け落ち婚してしまう。ババを掴んだのは自分のせいなのに、もしかして、人殺しの夫に、今度は自分が殺されるのではないかと、疑心暗鬼に堕ちる妻。これを、コメディではなくサスペンスにしてしまうのが、ヒッチコックのひとの悪いところ。しかし、これがグラントとジョーン・フォンティンだと、映画として成立してしまうのがコワイ。
2時間ドラマにいっぱいパクられてる気がするが、この映画自体は,いまだに色あせない(モノクロだけに)。眠れぬ夜にツッコミまくって観よう。
クリストフォルー

クリストフォルー