本作は、2009年のNFLドラフト1巡目でボルチモア・レイブンズに指名されて入団したマイケル・オアーのエピソードに基づくヒューマンドラマ。
純然たるいい話。
でも、昨今の情勢とか考えると、「金持ちの白人が可哀想な黒人を助ける心温まる物語」に見えて、白人たちの今までのうしろめたさを打ち消すための物語、のようにも感じてしまった自分もいる…。
もちろん、これは事実を基にしているわけで、実際のテューイ家の方々は素晴らしいと思う。が、これを「映画にしましょうぜ!ウシャシャ!」と企画した人が透けて見えるというか…。
でも、まぁハートフルなお話でテンポよく面白いのは事実。
個人的に、マイケル・オアー役のクィントン・アーロンが見せる、しょぼくれた切なそうな表情は素晴らしかった。