このレビューはネタバレを含みます
子供の頃からの境遇や環境から目を背けてきた黒人のマイケルが優しい白人の家族となり、やがてアメリカでフットボール選手として大成功をおさめるサクセスストーリー
と、書くと優しい白人様が教育も受けられない貧相な黒人を助けてやったのよ
的な映画にも思えるかも知れないが、この作品には本当にマイケルを愛して、マイケルの為に家庭、家族全員が周りの好奇な目や失笑からも負けずにマイケルを守り、またマイケルもそんな家族を守ろうとするひたむきな心に胸がギュッとくる。
ようは白人だからの上から目線ではないのだ。
そしてマイケルは家族の期待を受け、その才能をドンドン開花させていく
この白人の家族に出会わなければけして咲くことのなかった才能の花が開くことになったのは間違いなくマイケルを心から愛した家族があったからだと思う。
これってマイケル運良くね?こんないい人達に拾われて、勉強を受けさせてもらって家に住ませてくれて、フットボールを与えてくれて…
幸せだよな?マイケル…
なんて言う人もいるかも知れないがこれはマイケルが来たことで反対に幸せを感じられたと言うお話
まあ、確かに裕福な家庭だからこそ出来る話ではあるがお金を持っていても心まで裕福とは限らない。
心まで裕福な家庭だからこそマイケルも、そして自分自身も幸せを感じられるんだと教えられます。
そしてやっぱり、そんな裕福な家庭に迎えられたマイケル…
それは貧しくどん底の境遇にいても曲った人間にならず優しい心を持っていたからこその出会いなんだな…
そうマイケルは運が良かったのかも知れない。しかしそれはマイケル自身が呼び込んだ運だったのかも知れないと思わせてくれました。
とても優しい気持ちになれる映画です。