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しあわせの隠れ場所のtoshfilmのネタバレレビュー・内容・結末

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

原題はブラインド・サイド。フットボール用語でクォーターバックの視界に入らないゾーン。中心選手の弱点をカバーするマイケル、そのマイケルを助けるリー・アン。

実話を基にした本作品は、どんなに有能な人にも弱点があが、そこを助けてくれる仲間がいれば最大能力を発揮し、成功できることを教えてくれる。そして仲間を助けること自体が幸せとなるということも。

そしてサンドラ・ブロックの魅力溢れる作品とも言える。鑑賞後に主演女優賞と知り、文句なし!と思った。審査員の方々が素直に評価されたことも嬉しく思う。

演じるリー・アンはテキパキと仕事をこなす女性として登場。さぞや上流階級の嫌な奴!?と思ったら大間違い。判断、行動が素早い女性であった。それゆえ真冬に半袖ポロシャツで歩くマイケルを見て即断即決。車に乗せ、自宅まで招いてしまうなんて。

保護本能の高さではマイケルに負けていない。そこに母性本能が加わり、マイケルを強く愛する。家を出て大学の寮に住むマイケルと別れるのが悲しくて仕方がない。それなのに素っ気なく別れを告げ、車の中で涙するリー・アン。思わずもらい泣きしてしまった。

マイケルにフットボールを指導する長男SJも、図書室でさりげなくマイケルの横に座るコリンズも、旦那のショーンも皆いい人でほっこり笑顔に。

マイケルの優しさも印象に残る。特に公園の女の子たちと遊ぶシーン。背中を押してもらってキャッキャッと喜ぶ女の子たち。その子たちに向けたマイケルの優しい、幸せそうなまなざしを。
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