Taichaaan

ワン・デイ 23年のラブストーリーのTaichaaanのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・ニコルズの小説『ワン・デイ(英語版)』をニコルズ自らの脚本(脚色)で映画化した作品である。
23年という月日を通して2人の男女の心の繋がりを描いた本作は非常に切なく、儚く、でも確かな深い愛を感じることができる。
7月15日は聖スウィジンの日であり、大学の卒業式で出会ったエマとデクスターはその後23年間毎年その日に出会ったり、連絡をとったりして、恋人として、友達として、または夫婦として過ごす。
しかし、紆余曲折を経てやっと夫婦となった2人が新しい人生のスタートをきりはじめた時に不運にもエマは事故でなくなってしまう。デクスターは悲しみ、荒れるが元妻やその元妻との間の子供のおかげでなんとか取り戻し、エマを自分の中の大切な存在として生きていくことを決意する。
個人的にはアン・ハサウェイが出てきた時点でハッピーな展開ではないなと思ってしまった。彼女には不運が似合うのかたまたまそのような作品にでてるのかはわからないが。
とにかく、23年を2人のエマとデクスターの2人を主人公として描きあげた作品は見ているこちらも実際に23年間生きたような気持ちにさせられる。それだけ作品に引き込まれる。心の中ではエマとデクスターが早く結ばれることを期待しながらそうはならない2人をもどかしく思ったり、切なく思う後にやっと結ばれた2人を見ることができた瞬間は感動である。
しかし、不運にもエマは死んでしまう。デクスター以上に見てるこちら側が最も望んでいない結末である。
その後の父との会話や娘を連れて丘を登るシーンは心にしみる。
ただのラブストーリーではなく人生ドラマといえる作品。
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