きりま

ワン・デイ 23年のラブストーリーのきりまのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ワン・デイ23年のラブストーリー

アンハサウェイが常に美しすぎる。
エマ・モーリーの個性と孤独が魅力的かつ悲愴的に描かれていく一方で、デックスのクズさと不器用さが一貫して描かれていて感情移入しやすかった。
7月15日という二人にとって特別な日を年ごとに追っていく形で映画が進む。時は勝手に進み、暦は無常に現れるけれど人の人生はタイミングによって全く違った色を表す。映像の配色やデザインがすごく好みだった。暗めで、シャープ。音楽も、テーマのようなBGMが繰り返し使用されていて耳に残った。
セリフに皮肉がたくさん含まれていて、言葉の裏を読み合う二人の、遠いようで近い間柄が遠回しに表現されていた。
本当に一緒に居たい人、自分の人生で居なくてはならない人には、どんな時でも素直になりたいと思った。
最後に出会のシーンが描かれるあたりの、落し方も好き。
“If I just give you one thing. Do you know what I give you? Confidence.” Dexter
2011★★★★
きりま

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