たちくるみ

ワン・デイ 23年のラブストーリーのたちくるみのレビュー・感想・評価

4.2

23年にわたって互いに正直な想いを打ち明けるまでの紆余曲折をお洒落な映像とアン・ハサウェイの見事な変貌ぶりと共に送る恋愛映画。


お互い友達と言いながら好意があるのは分かっていて、だけどそれが恋愛になるかどうかは別問題で難しい。

アン・ハサウェイがとてもよかった。
真面目で少しめんどくさい性格なところから段々と夢に近づき垢抜けていく姿はプラダを着た悪魔を思い出しました。

その一方で男がなかなかの長い間クズすぎて観ていてイライラしてしまいました、、笑
最初の余裕のあるモテモテ色男からどんどん落ちぶれ職も恋人も離れていき結局いつもまっすぐぶつかってくれたエマに戻ってくるさまが「けっ、いい気味だ!」とも思いながらも「はやく更生してくれ、、」と願わずには居られませんでした。


“そしてそれが遅すぎた。”

この映画の素晴らしさは2人の愛が形になるのが遅すぎたところです。ご都合主義で上手くいかないところが切なくも響きました。

正直観ていて気持ちいいものでは無いが今を生きる人にとって大切にしなければいけないのは何かを教えてくれる作品でした。

ずっと2人の人生を観てきたので一緒に人生を生きてきた友人のような気分になりました。
イアンの「きみと一緒にいる時のエマは輝いてた」の一言が印象的だったなあ。

映像や街並みがお洒落なところも素敵で良かったです。

男がクズすぎたのでこの点数に留めます。笑
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