「愛の昼下がり」
本作はエリック・ロメールが1972年に監督した柔らかな光でパリの街をとらえた撮影が印象的で、彼の作品を支えるアルメンドロスの撮影が輝く素晴らしいー本である。クロエ演じたズーズーはモデル、歌手でボブデュランやブライアン・ジョーンズ、またジャック・ニコルソンとも親しかった60年代カウンター・カルチャーのミューズの1人として有名だ。さて、物語は妻と幼い娘とともに不自由なく暮らしている弁護士フレデリックは、街で見かける女性たちとの恋愛を夢想している。そこにかつて友人の恋人だった女性クロエが現れると、その奔放さに強く惹かれ翻弄されながら、のめり込んで行く。そして子供の誕生と言う新たな展開が、決定的瞬間を生むのだった…と簡単に説明するとこんな感じで、6つの教訓話シリーズの一作である。
